2011/12/10

111209_APP arts program_23

今回のプログラムでは京都の久世にあるstudio90で開催中の北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」を見に行きました。会場では作品を鑑賞後に、作家の北條裕人さんに展示作品について紹介して頂きました。展示作品は会場を覆い尽くすような構造であり、粘土のひび割れのテクスチャーが効果的に構成されていました。さらに美術作家としてどのように活動しているのかを、京都造形大学の陶芸コースを卒業されたことも踏まえつつ話していただきました。

次回のプログラムは現在のところ未定です。開催時には改めて連絡させていただきます。

2011/12/02

111202_APP arts program_22

今回のプログラムでは先々週から引き続き、土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の「工芸の個人主義-1910年代の工藝」を各自で要約した内容を発表しました。1910年代におiいて富本憲吉、バーナード・リーチ、津田青楓などの個人作家が装飾や図案というものをどのようにとらえていたのかをディスカッションしました。特に富本とリーチが行なった楽焼におけるプリミティヴなもの、アマチュアリズムとはどのようなものであったのかを話し合いました。

次回のプログラムでは京都の久世にあるstudio90で開催中の北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」を見に行きます。会場では作家の北條裕人さんに展示作品について紹介して頂きます。
 APP arts program 23は【12月9日(金)18:00に陶芸コース資料室】集合後、展覧会会場に移動します。

2011/11/26

111125_APP arts program_21

今回のプログラムは「工芸制作の方法」と題しまして、それぞれの作家の制作方法から工芸の可能性を模索することを目的としました。第一部ではゲストに染谷聡さんをお迎えして、これまでの制作についてのプレゼンテーションをお願いしました。染谷さんの作品に見られる「飾り」の意識の変化を中心に発表してもらいました。第二部では染谷さんの発表を受けまして、以前ゲストトークに参加して頂いた石塚源太さん、田中真吾さんにAPPメンバーの藤信知子さん、山極千真沙さんにてトークセッションを行ないました。トークでは「装飾」「制作環境」「生活との関わり」というトピックをもとに、それぞれが「工芸」なるものをいかなる「方法」を用いて制作を行なっているのかを話し合いました。


次回のプログラムでは先々週から引き続き、土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の「工芸の個人主義-1910年代の工藝」を各自で要約した内容の発表を行います。

 APP arts program 22は【12月2日(金)19:00-@陶芸コース資料室】にて行ないます。

2011/11/13

111111_APP arts program_20

今回のプログラムでは土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の「工芸の個人主義-1910年代の工藝」を各自で要約した内容を発表してもらいました。ディスカッションのなかでは1910年にイギリスから帰国した富本憲吉による工芸観、つまり、古今東西のあらゆる造形物を、先入観に捕われずに全く同列に置いて眺め、自らの「嗜好」の感覚を頼りに優れたものを取り出すという普遍主義と、日本の文化的な「根」に対する意識の共存という指摘について話し合いました。またこのような当時の工芸観を今日に引き寄せて考えることも試みました。



次回のプログラムは二部構成とし、第一部ではゲストに染谷聡さんをお迎えして、これまでの制作についてのプレゼンテーションをお願いしたいと思います。第二部では染谷さんの発表を受けまして、以前ゲストトークに参加して頂いた石塚源太さんと田中真吾さんとAPPメンバーにてトークセッションを行ないます。トークでは
「工芸制作の方法」と題しまして、それぞれが「工芸」なるものをいかなる「方法」を用いて制作を行なってきたのかを話し合えればと思います。


APP arts program 21は大学入試のため一週間開け、【11月25日(金)19:30-@洋画コース7-23演習室】にて行ないます。会場、時間が通常とは異なりますのでご注意ください。

2011/10/30

111028_APP arts program_19

今回のプログラムでは土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の序文を各メンバーにて要約した内容を発表してもらいました。本テキストは「近代」における「工藝」という人為的な領域が、いかにしてそのアイデンティティを模索してきたのかを、富本憲吉、高村豊周、今和次郎といった個人作家の作品や柳宗悦の思想を通して読み解いていこうとする内容でした。またディスカッションのなかでは、1910年代の個人作家が抱えていた問題意識と、現在、工芸を思考して制作することの問題意識との相違点を上げ、文中に出てきた「非・近代」としての工藝の可能性とはいかなるものであるのかを話し合いました。


次回はより具体的な事例を検証していくことを目的とし、土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の「工芸の個人主義-1910年代の工藝」を各自で要約した内容を発表していきます。
APP arts program 20は学祭のため一週間開け、【11月11日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/23

111021_APP arts program_18

今回のプログラムでは、東京の資生堂ギャラリーで2001年から2005年にかけて年に一回開催された「life/art」展についての紹介と、life/art'02のカタログに収録された北澤憲昭「「工芸的なるもの」の可能性-断片をめぐる断章-」をテキストの読み合わせを行ないました。なかなかテキストの内容が複雑であったため、内容をメンバーで共有しながら読み進めました。


次回は土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の序文を各メンバーにて要約した内容を発表してもらいます。
APP arts program 19は【10月29日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/16

111014_APP arts program_17

今回のプログラムでは愛知県陶磁資料館で開催されていた『東海現代陶芸思考する新世代展』についてのディスカッションを行ないました。その上でカタログに収録された大長智広「開かれたやきものの表現を目指してー「東海現代陶芸 思考する新世代展」によせて」というテキストをもとに話し合いを進めました。ディスカッションでは主に本テキストにもみられるように今日におけるやきもの(社会)の現状に対して、作家としてどのような立ち位置で制作をしていくべきなのかについて議論を進めました。また、東海地方というやきものの地場産業と作家活動が密接に結びついた環境に対して、京都の大学においてやきものを学ぶことの意味合いにはどういったところにあるのかについても話し合いました。




次回は東京の資生堂ギャラリーで2001年から2005年にかけて年に一度開催された「life/art」展についての紹介と、life/art'02のカタログに収録された北澤憲昭「「工芸的なるもの」の可能性-断片をめぐる断章-」というテキストをもとに話し合いを行ないたいと思います。


APP arts program 18は【10月21日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/10

111007_APP arts program_16

今回のプログラムでは愛知ツアーに参加したメンバーにて『小川待子-生まれたての〈うつわ〉』展についてのディスカッションを行いました。事前に配布したカタログに収録されたインタビューとテキストをもとに、各自がどのように展覧会を見たのかを話し合いました。また展覧会タイトルにもある「うつわ」というもの、ここでいう「うつわ」とは単に用途をもつ形体という意味ではなく、何かを受け入れる形という象徴的な意味合いとしての「うつわ」をどのようにとらえているのかを話し合いました。




次回は愛知県陶磁資料館で開催されていた『東海現代陶芸思考する新世代展』についてディスカッションを行ないます。その上でカタログに収録された大長智広「開かれたやきものの表現を目指してー「東海現代陶芸 思考する新世代展」によせて」というテキストをもとに話し合いを進めていきます。


APP arts program 17は【10月14日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/07

110923_APP arts program_15

今回のプログラムでは、田中真吾さんに自作について発表していただきました。発表のなかでは「火」という主題に対して学部生、院生、卒業後の発表という段階を踏むことで、どのように制作の方法を変化させてきたのかを中心に話していただきました。また田中さんの近作における問いを参照するテキストとして、中原佑介著『中原佑介美術批評選集:「人間と物質」展の射程』(中原佑介美術批評選集編集委員会、2011年)の冒頭におさめられた「人間と物質」というテキストを紹介してくれました。本テキストは1970年に中原佑介さんがコミッショナーを勤めた〈第10回日本国際美術展東京ビエンナーレ人間と物質〉に際して刊行されたカタログに納められていたものです。

また10月2日にはAPPのメンバーで愛知県の美術館ツアーを行ないました。 愛知県陶磁資料館にて『東海現代陶芸思考する新世代展』と常設展、豊田市美術館にて『小川待子-生まれたての〈うつわ〉』『新・陶・宣言』を鑑賞しました。

そのため次回のAPPでは愛知ツアーに参加したメンバーにて『小川待子-生まれたての〈うつわ〉』展についてのディスカッションを行いたいと思います。

APP arts program 16は【10月7日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/09/17

後期初回のAPPの日程

後期初回のAPPは9月23日(金)の19:00-から行ないます。今回のプログラムでは洋画コースの助手をされている田中真吾さんに自作について発表していただきます。またeN arts(京都)で開催中の「識閾にふれる」展についても紹介していただきます。なお会場は洋画コースの7-23ギャラリーとなります。


田中真吾「識閾にふれる」
会期: 2011年9月2日(金)- 2011年9月30日(金)
会場: eN arts 京都市東山区 祇園町北側円山公園内八坂神社北側


さらに詳しく


APP arts program 15は【9月23日(金)19:00-@洋画コース7-23】にて行ないます。

2011/07/20

110715_APP arts program_14

今回のプログラムでは、これまでのAPPの活動を踏まえて、中村裕太さんに自作についてのプレゼンテーションをして頂きました。APPを始めるようになった背景として、大学においてどのようにスタディをしていくべきか。そしてどのように作品を展開してきたのかを発表していただきました。その後、中村さんの建築と工芸をクロスオーバーした作品制作の方法や、作家として今後どう活動していくべきかについて話し合いました。
後期のAPP arts programは隔週にてプログラムを進行していく予定になっています。
日程等の情報は追ってお知らせします。

2011/07/09

110708_APP arts program_13

今回のプログラムでは、洋画コースの渡辺望未さん(三回生)と陶芸コースの山極千真沙さん(四回生)に自作についてのプレゼンテーションをして頂きました。ディスカッションではそれぞれの作品の特徴である細かなパターンの集積についてや、イメージソースと作品とのズレをどのように意識すべきかについて話し合いました。


次回のプログラムは前期最終回になります。そのため、これまでの活動の総括を踏まえて、中村裕太さんに自作についてプレゼンテーションをして頂きます。
APP arts program 14は【7月15日(金)19:30-@資料室】にて行ないます。

2011/07/02

110701_APP arts program_12

今回のプログラムでは洋画コースの岸本沙央梨さん(大学院1回生)と中島伽倻子さん(三回生)に自作についてプレゼンテーションをして頂きました。それぞれの作品の展開を紹介してもらった上で、二人の作品の共通項として「現象」というものに対してどのようにアプローチしているのかを全体でディスカッションを行ないました。また今回のプログラムでは建築の学生も参加してくれたことでより開かれた形で議論を進めていくことができました。
次回は洋画コースの渡辺望未さん(三回生)と陶芸コースの山極千真沙さん(四回生)に自作についてプレゼンテーションして頂きます。
APP arts program 13は【7月8日(金)19:30-@資料室】にて行ないます。

2011/06/25

110624_APP arts program_11

今回のプログラムでは三回生の遠藤良太郎くんに自作についてプレゼンテーションをしてもらいました。これまでに制作してきた作品の展開を紹介してもらったうえで、アートオークションでの経験なども踏まえて、学生としての作品を発表していくことについてプレゼンをしてもらいました。
質疑応答では遠藤くんの作品についてのコメントや学生として作品を発表していく方法について話し合いました。


次回は洋画コースの岸本沙央梨さん(大学院1回生)と中島伽倻子さん(三回生)に自作についてプレゼンテーションして頂きます。
APP arts program 12は【7月1日(金)19:30-@資料室】にて行ないます。

2011/06/18

110617_APP arts program_10

大学を卒業後、作家として活動することとはどのようなことなのでしょうか。そこで本プログラムではそのモデルケースとして、大学を卒業して5年ほどの若手の作家さんに制作の現状について発表して頂くプログラムを定期的に行なっていきます。
今回はゲストに石塚源太さんをお迎えし、自身の作品についてお話して頂きました。石塚さんは漆を素材とし、その塗面を特異な観点から作品化されている作家さんです。発表では漆工芸の技法や系譜を解説した上で、ワッシャーやカッターの刃をパターン化した平面作品や、3Dのモデリングからおこした漆の立体作品などの近作について紹介していただきました。発表後の質疑応答では石塚さんの工芸観、身近なものをモチーフとすること、今後の作品の展開などについて話し合いました。
今後、工芸というものをどのように捉え、作家として制作していくのかを考える上で大変貴重は体験となったのではないでしょうか。


次回は三回生の遠藤良太郎くんに自作のプレゼンテーションをして頂きます。APP arts program 11は【6月24日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/06/06

110604_APP arts program_09

前回から引き続き、具象陶立体をテーマとしてプログラムを進めました。冒頭に大学院生に現在活躍している陶芸作家を数名上げてもらい、その上で積極的に具象的なモチーフが選択されていることの意味合いについて話し合いました。なかでも「ZIPANGU/ジパング」における「日本的な」モチーフの選択や、奈良美智のセラミック・ワークスをどのようにとらえるのかについて議論しました。



次回はゲストに石塚源太さんをお迎えし、自身の作品についてお話して頂きます。石塚さんは漆を素材とし、その塗面を特異な観点から作品化されています。また、同日の14:40-からの素材演習1C@窯場にてワークショップも行なって頂きます。興味のある方はそちらも覗いてみて下さい。


《未知なる消失点》 2010  漆 乾漆技法 h27x∅56(cm)

次回のAPP arts program 10は一週空けて、再来週の【6月17日(金)19:30-@資料室】にて行ないます。

2011/05/29

110527_APP arts program_08

今回のプログラムでは、具象的な陶芸作品について大学院生の西紗智子さんに発表してもらいました。発表では「人のかたち-もうひとつの陶芸美」展にみられる1950年代以降の具象的な陶芸作品を紹介した上で、欧米における陶という素材に対する認識や彫刻作品との相違点について指摘しました。
また洋画コースの大学院生と三回生にも参加してもらい、立体と平面というそれぞれのメディアにおける具象性の差異についても話し合いました。

次週は今回のプログラムを踏まえた上で、陶芸における現代作家の具象的な表現の傾向について話し合っていきます。
次週のAPP arts program 09は【6月3日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/05/21

110520_APP arts program_07

今回のプログラムでは先々週に行なった「装飾」についてのディスカッションを深めていきました。
美術工芸史の様式的な展開において、装飾というものがどのような役割を担ってきたのかを踏まえた上で、今日的な装飾行為の動向について討議を行ないました。


次週は今回の陶芸における装飾行為を踏まえた上で、最近注目されている具象の陶立体についての発表を展覧会紹介も含めて、大学院生の西紗智子さんにお願いしています。

次週のAPP arts program 08は【5月27日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/05/15

110513_APP arts program_06

今回のプログラムでは同志社大学大学院の吉冨真知子さんをゲストにお迎えして、中国・宋代の青磁・青白磁についての研究と大学院の鈎一馬くんの作品との関連性についての口頭発表をしていただきました。




発表では青白磁の魅力を器面の装飾にみられる陰影(影青)と、その釉調の冷たさにあると指摘されました。また、鈎一馬の青白磁片の集まりによって成形された《on the surface 04》においてもその特徴をみることができ、青白磁釉の特性を生かしているという点において両者は共鳴しているとまとめられました。


発表後には吉富さんと鈎くんとのトーク・セッションをおこない、お二方とも研究者と制作者という立場から青磁・青白磁の魅力について熱弁して頂きました。特に現代陶芸として制作してきた作品を、青白磁釉という観点から捉え直すこと。つまり、釉薬の特性を表現するために器という形体を離れた作品を制作することの可能性を感じたように思えます。


 国宝《青磁鳳凰耳瓶》龍泉窯 中国・南宋時代 13世紀
和泉市久保惣記念美術館蔵

鈎一馬《on the surface 04》2010年

次回は先週のプログラムで取り扱った陶芸における「装飾」のあり方について、再度話し合っていきたいと思います。


次回のAPP arts program 07は【5月20日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/05/08

110506_APP arts program_05

今回のプログラムでは「現代工芸への視点―装飾の力」展を中心に、今日における装飾の意味合いについて話し合いました。発表者は本展覧会における装飾様式を、


①器物それ自体をモチーフとした装飾
②器物を母体とした装飾
③ディテールを連続した装飾
④デコラティブな造形による装飾


と分類した上で、明治期の輸出工芸との関連性をもとに、近代以降の工芸における「装飾」の役割を検証しました。その後、以下のような装飾にまつわるトピックについてプログラムを進行しました。


・工芸における「装飾」の狭義的な意味合い
・宗教的な空間における装飾と近代的な展示空間における装飾の役割の差異
「MOTアニュアル2010:装飾」展にみる装飾概念の拡張




次回は同志社大学大学院の吉冨真知子さんをゲストにお迎えして、中国・宋代の青磁についての研究と今日の陶芸作品との関連についての口頭発表をしていただきます。発表後には大学院生の鈎一馬くんとのトーク・セッションも予定しています。ぜひ皆さん奮ってご参加ください。


次回のAPP arts program 06は【5月13日(金)19:30-@資料室】にて行ないます。

2011/04/30

110429_APP arts program_04

前回の発表のなかで現代陶芸の系譜、特に富本憲吉から八木一夫へという転換には大きな断絶があるように思えるという意見が出ました。つまり、八木はどのようにして富本の「用的立体」という表現から「オブジェ焼き」と呼ばれる表現へと展開していったのでしょうか。
そこで今回は八木一夫の作品の変遷を辿ること、特に現代陶芸の記念碑的な作品とされている1954年に制作された「ザムザ氏の散歩」以前の初期作品を中心にプログラムを進行しました。以下のような論点を討議しました。

・八木一夫と具体美術協会との関わり

・1950年に制作された「二口壺」にみるオブジェへの予兆

・オブジェ焼きと近代以前の陶彫(鬼瓦、狛犬)との差異



「ザムザ氏の散歩」1954年 H27.5×W27.0×D14.0cm 個人蔵


「二口壺」1950年 H19.0×W20.0×D13.5cm 京都国立近代美術館蔵


次回は工芸における「装飾」についての発表を行ないます。「現代工芸への視点―装飾の力」展と明治期の輸出工芸との関わりを中心に、今日における装飾の意味合いを考えてみたいと思います。

次回のAPP arts program 05は【5月6日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/04/23

110422_APP arts program_03

今回は2007年に東京近代美術館工芸館で開催された「開館30周年記念展 II工芸の力―21世紀の展望」展の展覧会図録をもとにプログラムを進行しました。




図録に収録されている金子賢治さんのテキスト「日本の近現代工芸の歴史と現代工芸論」をメンバーが要約し発表してもらいました。発表をもとにそれぞれが今後話し合っていきたいテーマを上げました。そのため次回はこのような内容のディスカッションを中心に進めていきます。

・工芸的造形論における富本憲吉から八木一夫までの系譜 -八木一夫の仕事を中心に-

・走泥社以降の現代陶芸と国外の陶芸運動との関連

「現代工芸への視点―装飾の力」展の紹介

・工芸的造形論の再考 -プロセスの重視と自己表現の関係について−


次回のAPP arts program 04は【4月29日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/04/17

110415_APP arts program_02

今回は「さかのぼり陶芸作家史」と題したワークショプを行ないました。各メンバーが気になる陶芸作家または陶芸に関わる人物を複数上げ、それを年表軸と領域軸(現代陶芸、伝統工芸、現代美術・デザイン)の座標上に分類、配置しました。このようなボードを制作することで、これまで不鮮明であった陶芸という領域における表現の多様性とそれぞれの時代における趨勢を可視化することを目的としていました。

次回はこのワークショップから出てきたキーワードとして、1980年代から90年代の現代陶芸において活躍した作家とその時代性についてを考察していきたいと思います。そのうえで金子賢治さんの『現代陶芸の造形思考』阿部出版、2001年をメンバーで読み直してみたいと思います。当時の作家はなぜ現代陶芸を志し、またどのように作品を展開していったのか。そして、その表現が今日どのようなリアリティーをもっているのかを検証していきます。

次回のAPP arts program 03は【4月22日(金)19:15-@資料室】にて行ないます。

2011/04/10

110408_APP arts program_01

先週の金曜日からAPP arts programがはじまりました。初回はプログラムについてのガイダンスを中心に、今後取り扱って行きたいテーマを何例か上げました。
また先日まで茨城県陶芸美術館で開催されていた特別展「“REVALUE NIPPON PROJECT”-中田英寿、現代陶芸と出会う-」を紹介し、このような試みの展覧会を各自がどのようにとらえるのかをレポート課題としました。


次回のAPP arts program 02は【4月15日(金)19:15-から@資料室】にて行ないます。レポートのフィードバックをしたあとに、ワークショップを予定しています。「陶芸」について思いつくキーワードをもとに、陶芸の歴史をたどり「さかのぼり陶芸史」を組み立てます。




■レポート課題
A4用紙一枚(1500字程度)に次のテーマについてのレポートを提出して下さい。
①『revalue nippon project』展の考察 
②プログラムで取り扱ってほしいテーマの提案
 *【4月14日(木)19時】までに指定のアドレスに提出して下さい。

2011/04/07

陶芸コースにて新たなプログラムを開講します。

今年度、陶芸コースでは三回生、四回生、院生を対象とした「APP arts program」を開講します。
これまで皆さんは大学でさまざまな技術や知識を学んできました。ところが、せっかく学んできたことを作品として具現化することはそう容易くありません。そこで本プログラムではこれまで学んできたことをどのように表現し、またどうすれば作家として活動していくことが出来るのかを考えていきます。
プログラムの内容は陶芸もしくは芸術全般にまつわるテーマをもとに、ディスカッション、ゲスト・トーク、学生のプレゼンテーション等を予定しています。こうしたプログラムを通じて、陶芸を読み解くための方法を共有し、さらに作家としてどのように活動していくのかという具体的なヴィジョンを立ち上げることを目的としています。
詳しい内容に関しては、初回のガイダンス【4月8日(金)19:30-@風光館1階 F-137資料室】にてお知らせします。興味、関心をもった学生はぜひ初回のガイダンスに出席して下さい。他コースからの参加も歓迎しています。
*なお本プログラムは学生主体で運営していくため、単位履修科目ではありません。


日時:前期期間(4月15日-7月15日)の毎週金曜日 19:00-
会場:風光館1階 F-137 資料室
定員:10名程度(三回生、四回生、院生)