2011/10/30

111028_APP arts program_19

今回のプログラムでは土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の序文を各メンバーにて要約した内容を発表してもらいました。本テキストは「近代」における「工藝」という人為的な領域が、いかにしてそのアイデンティティを模索してきたのかを、富本憲吉、高村豊周、今和次郎といった個人作家の作品や柳宗悦の思想を通して読み解いていこうとする内容でした。またディスカッションのなかでは、1910年代の個人作家が抱えていた問題意識と、現在、工芸を思考して制作することの問題意識との相違点を上げ、文中に出てきた「非・近代」としての工藝の可能性とはいかなるものであるのかを話し合いました。


次回はより具体的な事例を検証していくことを目的とし、土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の「工芸の個人主義-1910年代の工藝」を各自で要約した内容を発表していきます。
APP arts program 20は学祭のため一週間開け、【11月11日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/23

111021_APP arts program_18

今回のプログラムでは、東京の資生堂ギャラリーで2001年から2005年にかけて年に一回開催された「life/art」展についての紹介と、life/art'02のカタログに収録された北澤憲昭「「工芸的なるもの」の可能性-断片をめぐる断章-」をテキストの読み合わせを行ないました。なかなかテキストの内容が複雑であったため、内容をメンバーで共有しながら読み進めました。


次回は土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の序文を各メンバーにて要約した内容を発表してもらいます。
APP arts program 19は【10月29日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/16

111014_APP arts program_17

今回のプログラムでは愛知県陶磁資料館で開催されていた『東海現代陶芸思考する新世代展』についてのディスカッションを行ないました。その上でカタログに収録された大長智広「開かれたやきものの表現を目指してー「東海現代陶芸 思考する新世代展」によせて」というテキストをもとに話し合いを進めました。ディスカッションでは主に本テキストにもみられるように今日におけるやきもの(社会)の現状に対して、作家としてどのような立ち位置で制作をしていくべきなのかについて議論を進めました。また、東海地方というやきものの地場産業と作家活動が密接に結びついた環境に対して、京都の大学においてやきものを学ぶことの意味合いにはどういったところにあるのかについても話し合いました。




次回は東京の資生堂ギャラリーで2001年から2005年にかけて年に一度開催された「life/art」展についての紹介と、life/art'02のカタログに収録された北澤憲昭「「工芸的なるもの」の可能性-断片をめぐる断章-」というテキストをもとに話し合いを行ないたいと思います。


APP arts program 18は【10月21日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/10

111007_APP arts program_16

今回のプログラムでは愛知ツアーに参加したメンバーにて『小川待子-生まれたての〈うつわ〉』展についてのディスカッションを行いました。事前に配布したカタログに収録されたインタビューとテキストをもとに、各自がどのように展覧会を見たのかを話し合いました。また展覧会タイトルにもある「うつわ」というもの、ここでいう「うつわ」とは単に用途をもつ形体という意味ではなく、何かを受け入れる形という象徴的な意味合いとしての「うつわ」をどのようにとらえているのかを話し合いました。




次回は愛知県陶磁資料館で開催されていた『東海現代陶芸思考する新世代展』についてディスカッションを行ないます。その上でカタログに収録された大長智広「開かれたやきものの表現を目指してー「東海現代陶芸 思考する新世代展」によせて」というテキストをもとに話し合いを進めていきます。


APP arts program 17は【10月14日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。

2011/10/07

110923_APP arts program_15

今回のプログラムでは、田中真吾さんに自作について発表していただきました。発表のなかでは「火」という主題に対して学部生、院生、卒業後の発表という段階を踏むことで、どのように制作の方法を変化させてきたのかを中心に話していただきました。また田中さんの近作における問いを参照するテキストとして、中原佑介著『中原佑介美術批評選集:「人間と物質」展の射程』(中原佑介美術批評選集編集委員会、2011年)の冒頭におさめられた「人間と物質」というテキストを紹介してくれました。本テキストは1970年に中原佑介さんがコミッショナーを勤めた〈第10回日本国際美術展東京ビエンナーレ人間と物質〉に際して刊行されたカタログに納められていたものです。

また10月2日にはAPPのメンバーで愛知県の美術館ツアーを行ないました。 愛知県陶磁資料館にて『東海現代陶芸思考する新世代展』と常設展、豊田市美術館にて『小川待子-生まれたての〈うつわ〉』『新・陶・宣言』を鑑賞しました。

そのため次回のAPPでは愛知ツアーに参加したメンバーにて『小川待子-生まれたての〈うつわ〉』展についてのディスカッションを行いたいと思います。

APP arts program 16は【10月7日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。