2012/04/23

120420_APP arts program_25

今回のプログラムでは「富本憲吉は陶器に何を描いたのか」というレクチャーを行ないました。先ず富本憲吉とはどのような人物であったのかを知るためにプロフィールと色絵金銀彩、白磁、染付などの作品を紹介しました。本題では富本の描いた「模様」が、英国からの帰国期と大和安堵村での制作期でどのように変化してきたのかを考察しました。特に富本が書き留めた文章と『富本憲吉模様集』(1927年)を手がかりに、いかにして染付陶器に「素描即模様」と呼ばれる模様が描かれるようになったのかを指摘した。

次回は鈎一馬さんに「富本憲吉の言葉_形への思索」というタイトルでレクチャーをしてもらいます。事前テキストは【金子賢治「富本憲吉の「立体の美術」」『現代陶芸の造形思考』】です。

次回のAPP arts program_26は【4月27日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。

中村裕太

2012/04/18

120413_APP arts program_24

先週の金曜日から、2012年度のAPP art programが始まりました。
初回はAPPについてのイントロダクションと前期プログラムのガイダンスを行い、今年度扱っていくテーマや人物についての紹介もしました。またイントロダクションのあとには、スライドをつかい「さかのぼり陶芸作家史」を行いました。良く知られている陶磁器作品を、新しいものから古いものへとさかのぼって流し、自分たちと近い現代の作家やその作品の前後にはどういった表現があったのか、どう繋がっているのか、また現代の作品と過去の作品を比較してみたとき、どれくらいの飛躍がそこにあるのかなど、スライドを通して考察しました。

次回はメンバーに事前に参考テキスト【土田眞紀「「模様」の近代−『富本憲吉模様集』の意味」、『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』草風館、2008年、102-123頁】を読んできてもらった上で、中村裕太さんに「富本憲吉は陶器に何を描いたのか」というタイトルでレクチャーをしてもらいます。

次回のAPP arts program_25は【4月20日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。

山極千真沙

2012/04/12

APP_arts_program_2012のご案内

APP arts program 2012:作り手のための工芸論

私たちの作品のルーツはどこにあるのか。そして、どのような「アイディア」をもって制作をおこなっていくのか。そのような問いに有効な工芸論とはどのようなものでしょうか。そこで、今年度のAPP arts programでは「作り手のための工芸論」というプログラムを展開します。単に工芸史を学ぶことではなく、制作にアイディアを与えてくれる「作家の言葉」に着目し、それらの工芸理論がいかに有効であるのかを探っていきます。
本プログラムの前半は、近代工芸、特に富本憲吉という作家を題材に展開していきます。後半は、各回にゲスト講師をお迎えし、それぞれのテーマに沿ったレクチャーを行います。また各回を通じて、はじめにレクチャーをおこない、そのあとにメンバーを交えてのディスカッションという構成で進行していきます。

初回のプログラムは4月13日(金)の19時より精華大学風光館1F資料室にて行ないます。参加希望の学生は必ずご参加下さい。
なお本プログラムは学生主体で運営していくため、単位履修科目ではありません。


日時:前期期間(4月13日−7月13日)の毎週金曜日19時から
会場:陶芸コース 資料室
定員:10名程度
担当:中村裕太、鈎一馬、山極千真沙

120406_APP_MTG_06

事前ミーティング最終回となった今回は、各自担当する講義のプレ発表を行い、2012年度のAPP始動に向けて最終調整を行いました。プレ発表では、スライドやレジュメを用意し、テーマに沿った発表と、発表後のディスカッションの内容や、進め方についても話し合いました。お互いの講義内容について意見を出し合い、あとは各自発表日までに微調整を行います。また、次回の初回プログラムのイントロダクションについても、細かく調整を行いました。

次回はいよいよ2012年度第1回目のプログラムです。
詳細の方は追ってブログにアップします。

鈎一馬