2011/10/30

111028_APP arts program_19

今回のプログラムでは土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の序文を各メンバーにて要約した内容を発表してもらいました。本テキストは「近代」における「工藝」という人為的な領域が、いかにしてそのアイデンティティを模索してきたのかを、富本憲吉、高村豊周、今和次郎といった個人作家の作品や柳宗悦の思想を通して読み解いていこうとする内容でした。またディスカッションのなかでは、1910年代の個人作家が抱えていた問題意識と、現在、工芸を思考して制作することの問題意識との相違点を上げ、文中に出てきた「非・近代」としての工藝の可能性とはいかなるものであるのかを話し合いました。


次回はより具体的な事例を検証していくことを目的とし、土田 眞紀『さまよえる工藝―柳宗悦と近代』の「工芸の個人主義-1910年代の工藝」を各自で要約した内容を発表していきます。
APP arts program 20は学祭のため一週間開け、【11月11日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。