大学を卒業後、作家として活動することとはどのようなことなのでしょうか。そこで本プログラムではそのモデルケースとして、大学を卒業して5年ほどの若手の作家さんに制作の現状について発表して頂くプログラムを定期的に行なっていきます。
今回はゲストに石塚源太さんをお迎えし、自身の作品についてお話して頂きました。石塚さんは漆を素材とし、その塗面を特異な観点から作品化されている作家さんです。発表では漆工芸の技法や系譜を解説した上で、ワッシャーやカッターの刃をパターン化した平面作品や、3Dのモデリングからおこした漆の立体作品などの近作について紹介していただきました。発表後の質疑応答では石塚さんの工芸観、身近なものをモチーフとすること、今後の作品の展開などについて話し合いました。今後、工芸というものをどのように捉え、作家として制作していくのかを考える上で大変貴重は体験となったのではないでしょうか。
次回は三回生の遠藤良太郎くんに自作のプレゼンテーションをして頂きます。APP arts program 11は【6月24日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。