2012/06/13

120608_APP arts program_31

今回のプログラムでは「近代工芸への視点−民芸 柳宗悦と個人作家たち」という発表を行いました。「民芸」という一つの工芸運動をめぐって、民芸運動が提案した新しい工芸の視点、民芸運動の創始者である柳宗悦の工芸・民芸の価値観、民芸運動に関わった工芸作家たち、そして現在の民芸再興、についてそれぞれ柳の著書や事前テキストである乾由明の「第一章民芸の意味と特質」『原色日本の美術16陶芸(2)』の文章を元に考察しました。またその後、柳宗悦という思想家がどのように工芸を捉えていたのか、そこに作家とのどのような差異があったのか、思想におけるオリジナリティーとはどのようなものであったのかなどを話し合いました。次回は鈎一馬さんに「富本憲吉の形と色(仮)」というタイトルで発表をしてもらいます。次回の事前テキストは【富本憲吉「形と色」『製陶余録』21〜28頁】です。
次回APP arts program_32は【6月15日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。

山極千真沙