2012/09/22
2012/07/24
110721_APP arts program_37
2012/07/14
110713_APP arts program_36
今回のプログラムでは前期APPのまとめを兼ねて、「陶器のアルケオロジーという方法」について中村裕太さんに発表してもらいました。前期プログラムで扱ってきた富本憲吉という人物を通して見えてきた「考古学的な目線で古陶器を捉える」という視点をピックアップし、考古学から見た陶磁について、近世考古学の系譜、陶磁史研究の系譜を読み解きながら考察しました。また、そういった考古学的目線、構想という点で、同時代に活躍していた今和次郎にも富本と繋がるような共通の発想があったのではないかと考え、そのような「考古学的な構想力を持ってモチーフに接する」という富本や今の方法論が現在の私達においてどのように有効か話し合いを進めました。
次回前期最後のAPPは、大阪の国立民俗学博物館で開催された展覧会「今和次郎 採集講義─考現学の今」を踏まえて、今和次郎について川瀬理央さんと福田優子さんに発表してもらいます。次回APP arts program_37は【7月20日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。
山極千真沙
2012/07/07
110706_APP arts program_35
今回のプログラムではゲストに京都市立芸大の大学院生の入澤聖明さんをお迎えしました。前期のプログラムでは富本憲吉を中心に大正・昭和初期の工芸の動向を追ってきましたが、今回はより現代に近い1970年代、80年代の現代陶芸について発表をしていただきました。発表では、主に1970年代の現代陶芸の動向を再検証するために、当時の国立美術館で開催された陶芸・工芸の展覧会の変遷を追うとともに、70年代の言説として乾由明、鈴木健二の文献から当時の現状について指摘していただきました。後半のディスカッションでは70年代の陶芸の状況を踏まえつつ、現代における陶芸・工芸表現のあり方について議論を行ないました。
今週のプログラムの風景は画像データ不良のため上げることが出来ませんでした。
今週のプログラムの風景は画像データ不良のため上げることが出来ませんでした。
次回は中村裕太さんに前期のまとめとして「富本憲吉から何を引き継ぐのか(仮)」について発表をしていただきます。
次回APP arts program_36は、【7月13日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。是非お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。
次回APP arts program_36は、【7月13日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。是非お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。
2012/06/30
110630_APP arts program_34
今回のプログラムではゲストに京都市立芸大の森野彰人先生をお迎えしました。発表では「明治から戦後までの京焼について」、「富本憲吉の轆轤について」という二つのお話をしていただきました。まず、京焼については、明治期の窯元制や輸出工芸品、さらに京都陶磁器試験所や遊陶園といった組織を中心にご紹介していただきました。また富本の轆轤については、富本が京都市立芸大で教鞭を取っていた時の文章をふまえつつ、作家の立場から富本の轆轤の魅力についてご発表を頂きました。また最後には、現代において京都でやきものをすることについてもお話いただきました。
次回はゲストに京都芸術大学の大学院生の入澤聖明さんをお招きして「1970-80年代の現代陶芸(仮)」について発表をしていただきます。
次回APP arts program_35は、【7月6日(土)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。是非お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。
次回APP arts program_35は、【7月6日(土)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。是非お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。
2012/06/23
110622_APP arts program_33
今回のプログラムでは「富本憲吉と古陶器」について発表を行ないました。
富本憲吉は、英国留学時代にサウス・ケンジントン博物館で工芸品(古陶器)を湛然にスケッチした。英国から帰国した富本は、古陶器に自らの制作のルーツを求め、それらの「模様」を写した楽焼を制作した。しかしながら、富本は古陶器の「模様」という一点のみに関心を向けていたのだろうか。そこで本発表では、富本憲吉がどのような関心に基づき、古陶器をみつめていたのかについて考察していく。はじめに大正期の古陶器の受容を検証するために『外邦古陶器集成』を引き、さらに『陶磁器の美』における柳宗悦の古陶器、特に李朝陶器への視線に着目することで、富本との差異を指摘する。このような手続きを通じて、富本の古陶器への関心が美術工芸という枠組みの外に向けられていたことを指摘する。
富本憲吉は、英国留学時代にサウス・ケンジントン博物館で工芸品(古陶器)を湛然にスケッチした。英国から帰国した富本は、古陶器に自らの制作のルーツを求め、それらの「模様」を写した楽焼を制作した。しかしながら、富本は古陶器の「模様」という一点のみに関心を向けていたのだろうか。そこで本発表では、富本憲吉がどのような関心に基づき、古陶器をみつめていたのかについて考察していく。はじめに大正期の古陶器の受容を検証するために『外邦古陶器集成』を引き、さらに『陶磁器の美』における柳宗悦の古陶器、特に李朝陶器への視線に着目することで、富本との差異を指摘する。このような手続きを通じて、富本の古陶器への関心が美術工芸という枠組みの外に向けられていたことを指摘する。
次回はゲストに京都芸術大学の森野彰人先生をお招きして「近世京焼(仮)」について発表をしていただきます。次回の事前テキストは【
中ノ堂一信「色絵陶器の誕生と展開」『アジア陶芸史』231-252頁】です。
次回APP arts program_34は、通常の日程から変更して【6月30日(土)15:00−@陶芸コース資料室】で行います。是非お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。
次回APP arts program_34は、通常の日程から変更して【6月30日(土)15:00−@陶芸コース資料室】で行います。是非お誘い合わせの上ご参加いただければと思います。
中村 裕太
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