2012/07/14

110713_APP arts program_36

今回のプログラムでは前期APPのまとめを兼ねて、「陶器のアルケオロジーという方法」について中村裕太さんに発表してもらいました。前期プログラムで扱ってきた富本憲吉という人物を通して見えてきた「考古学的な目線で古陶器を捉える」という視点をピックアップし、考古学から見た陶磁について、近世考古学の系譜、陶磁史研究の系譜を読み解きながら考察しました。また、そういった考古学的目線、構想という点で、同時代に活躍していた今和次郎にも富本と繋がるような共通の発想があったのではないかと考え、そのような「考古学的な構想力を持ってモチーフに接する」という富本や今の方法論が現在の私達においてどのように有効か話し合いを進めました。
次回前期最後のAPPは、大阪の国立民俗学博物館で開催された展覧会「今和次郎 採集講義─考現学の今」を踏まえて、今和次郎について川瀬理央さんと福田優子さんに発表してもらいます。

次回APP arts program_37は【7月20日(金)19:00−@陶芸コース資料室】で行います。

山極千真沙